eモビリティ
車両システム開発、ビークルコントロールユニット、電動パワートレイン、燃料電池、高電圧 DC-DC コンバータと充電システム、バッテリー
今日のeモビリティは、排出ガスゼロの都市走行から、スポーティなドライビングスタイルに求められるパワーブースト、ノイズフリー・排ガスフリーの物流まで、幅広い要件に対応するソリューションが提供されています。パワートレインシステムを個別の要件に合わせて最適に調整するためには、特定のユースケースとその目的を正確に理解することが不可欠です。
ボッシュエンジニアリングは、お客様の要件分析をサポートする際、システムレベルとコンポーネントレベルのどちらでも対応することができます。お客様のアプリケーションに最適なエンドツーエンドのソリューションを開発します。パワートレインシステムだけにだけにとどまらず、たとえば回生ブレーキやビークルダイナミクスなど、車両を全体的に考慮した総合的でクロスドメインなアプローチをとります。私たちがモビリティ市場で培った幅広い経験と、初期のプロトタイプ作成から量産まで、エンジニアリング・プロジェクトのすべての段階で得たノウハウを最大限ご活用いただけます。確かな技術基盤と量産化されたボッシュ・コンポーネントというポートフォリオの強みを生かし、専門知識と最新鋭のテストベンチを組み合わせたサービス提供が可能です。幅広い技術領域において、包括的かつ柔軟なプロジェクトマネジメントを実現します。
車両システム開発
車両レベルでのシステム開発において、初期のアイデアから本格的なコンセプトまで関連するすべての領域で、あらゆるサブシステムの相互作用を考慮しながらお客様をサポートします。初期のアイディアから、要件管理、シミュレーション、システムインテグレーション、ファンクションインテグレーションに至るまで、すべての開発フェーズをカバーしています。開発プロセスのすべての段階で車両コンセプトとその要件をしっかりと見据えたうえで、関連領域 (ビークルダイナミクス、パワートレイン、E/E アーキテクチャ、サーマルシステムなど) とそのサブシステムに関連するすべての要件を導き出します。
サービス領域は、ハードウェア開発、メカニカルコンセプト、ベースソフトウェア開発、アプリケーションソフトウェア開発、ファンクション開発、インテグレーション、オペレーション戦略、キャリブレーションなど多岐にわたります。パワートレインのコンセプトに応じて、さまざまなソフトウェア機能をビークルコントロールユニットに実装することが可能です。お客様のご要望に応じて、機能のアップデートや拡張にもご対応します。
ビークルコントロールユニット (VCU)
ビークルコントロールユニット (VCU) は、電動パワートレインシステムに必要な共通の E/E アーキテクチャを実現します。高電圧/低電圧の調整、オペレーション戦略、OBD、モニタリング、サーマルマネジメントなど、さまざまなタスクを担当します。VCU は、マイルドハイブリッドからEV車まで、商用車や乗用車のあらゆるパワートレイン・トポロジーに対応しています。
ハードウェア開発のほか、ベースエリアおよびアプリケーションエリアのソフトウェア開発とインテグレーションをサポートします。機能安全やキャリブレーションにも対応します。パワートレインのコンセプトに応じて、さまざまなソフトウェア機能をビークルコントロールユニットに実装することが可能です。お客様のご要望に応じて、機能のアップデートや拡張にもご対応します。
電動パワートレイン
電気パワートレインは、今日あるさまざまな駆動システムを補完するひとつの選択肢として、ゼロエミッション走行から発進時のフルトルクまで 多様なアプリケーションに対応しています。私たちは、お客様固有の要件を分析したうえで、それに基づいて電動パワートレインシステムの設計と構成を最適化します。ボッシュエンジニアリングは、ボッシュのポートフォリオを基盤として、パワートレイン用の少量生産向けのソリューションをオーダーメイドのサービスとして提供しています。ボッシュのコンポーネントをベースにしながら、お客様専用のハードウェアとソフトウェア、電気モーター用のメカニカルシステム、電動アクスル、パワーエレクトロニクスを提供します。
サービス内容:
- 製品認証サポート
- お客様固有のファンクション開発と実装
- 性能 (出力、トルク、回転数など) およびパッケージング (インターフェイスなど) の最適化
さらに、フィージビリティスタディ、実証実験、試験、検証、そしてサンプルエンジニアリングを通じて、お客様のコンセプト策定とプロトタイプエンジニアリングをサポートします。また、徹底的なシミュレーションでエンジニアリングの手順を検証し、さまざまなアプローチ、トポロジー、コンセプトを開発し、比較、分析します。こうした一貫した統合システムエンジニアリングのアプローチによって、コスト、効率、機能性、設置スペース、重量、コンセプト開発といった観点から、最適なシステム構成を実現します。
燃料電池
ボッシュは、あらゆる技術的要素を考慮して、カスタム設計された燃料電池システムのエンジニアリングサービスも提供しています。パワートレインのトポロジーの定義と設計に始まり、開発プロセス全体をサポートします。
サービス内容:
- コンセプト実証
- シミュレーション・スタディ
- 適切なコンポーネントの選定・提案
- システム全体およびサブシステムに関する試験仕様と認証基準の定義
燃料電池コントロールユニットは、堅牢な構造を備え、機能安全の国際規格に準拠しており、量産プロジェクトで実証済みの製品です。アナログ・デジタルインターフェイスを幅広く備えているため、各種トポロジーに対応し、燃料電池システムへの柔軟な統合が可能です。ボッシュの FCCU(燃料電池制御ユニット) ハードウェアを使用し、キャリブレーションを行うことで、個々のお客様のプラットフォームソフトウェアに合わせてコンフィグレーション可能です。
高電圧 DC-DC コンバータと充電システム
信頼性の高い高電圧充電システムと、車両に合わせて最適に構成された高電圧 DC-DC コンバータが、使いやすく効率的なバッテリ充電と車両の電気系統への安定した 12V 供給を実現します。高電圧 DC-DC コンバータは、量産向けで実績のあるボッシュの技術に基づいています。ボッシュのコンバータは優れた品質で、費用対効果の面でも魅力的です。また、プラットフォームソリューションから、完全にカスタマイズされたソフトウェアや機械システムに至るまで、幅広いサービスを提供しています。多くの顧客プロジェクトで培われてきた専門知識は、充電システムの開発業務にも活かされています。私たちは車両レベルでの包括的な要件と、車両コンポーネントに関する特定の要件を統合し、エンジニアリングサービスを提供します。お客様の開発要件に基づいて充電機能を定義し、E/E システムの仕様を決定して、インテグレーションと初期運用をサポートします。
さらに、ハードウェアインザループ (HiL) 高電圧テストベンチを使用して、ターゲット市場に対する充電システムの適合性をチェックします。こうした活動はすべて、お客様との密な協力と協議のもとに実施します。これによりお客様の電気自動車がターゲット市場において、安全かつ、短時間で、利便性に優れた形で充電できることが確認できるのです。私たちは、総合的な充電ソリューションをワンストップでお届けします。充電システムの開発だけでなく、お客様のニーズを考慮しながら適切な充電機能と通信プロトコルをボッシュのビークルコントロールユニット (VCU) に実装します。このエンジニアリングサービスには、AC 充電 (IEC 61851、SAE J1772、CHAdeMO、GB/T18487) および DC 充電 (ISO 15118、GB/T27930、CHAdeMO) 用の充電通信プロトコルとそのインターフェイスも含まれます。
バッテリー
ボッシュエンジニアリングは、プロトタイプから量産まで、エンジニアリングプロセスのあらゆる段階で、48V リチウムイオンバッテリーおよびバッテリーマネジメントシステム (バッテリーコントロール、セルモニタリングを含む) 向けのオーダーメイドソリューションを提供しています。さらに、あらゆる電圧レベルのバッテリーシステムの開発について、包括的なサポートも提供できます。
シミュレーションを駆使して適切なセル技術を選択し、バッテリーシステムの成熟したコンセプトを定義します。
プロジェクト例:
- 高電圧アプリケーションの安全性のコンセプト
- バッテリーコンポーネントの設計とサイズ決定